ZEBRA(ゼブラ)の「Clip-on Slim」(クリップ-オン スリム)。
4色でも385円(定価・税込)という安価で購入できる多色ボールペンです。
今回は、私が約1年使っている「クリップ-オン スリム 4C」について、デザインや書き心地など、実際に使ってみて感じたことをレビューします。
結論からお話しすると、「クリップ-オン スリム」は濃淡のある美しい色合いが特徴の、なめらかに書けて持ちやすい、コスパの高い多色ボールペンでした。
クリップ(ノック)が引っかからずに戻ってくるときがあることなど、少し気になった点も含めてお話ししますので、購入を検討されている方はぜひ最後までお読みください。
「クリップ-オン スリム」の概要、仕様等
概要
「クリップ-オン スリム」は、ゼブラの「クリップ-オン」シリーズの多色ボールペンです。
同シリーズのラインナップは👇です。
- 多機能ペン
- クリップ-オン マルチ1000
- クリップ-オン マルチ
- 多色ボールペン
- クリップ-オンG
- クリップ-オン スリム
上記のとおり、多色ボールペンには「クリップ-オンG」と「クリップ-オン スリム」があり、「クリップ-オンG」はペン軸中央部のボタンを押すとペン先を収納できる、「クリップ-オン スリム」はその名のとおり細めなペン軸など、それぞれの特徴があります。
また、それぞれ2色(2C)、3色(3C)、4色(4C)がありますが、「クリップ-オンG」も「クリップ-オン スリム」も、2C、3C、4Cのインク色や価格は同じ(👇)です。
- 2C
- インク色:黒、赤
- 価 格:250円(税抜)
- 3C
- インク色:黒、赤、青
- 価 格:300円(税抜)
- 4C
- インク色:黒、赤、青、緑
- 価 格:350円(税抜)
今回は、その中で、「クリップ-オン スリム 4C」についてお話しします。
仕様
「クリップ-オン スリム 4C」の主な仕様は👇です。
- イ ン ク:油性染料
- ボール径:0.7mm
- インク色:黒、赤、青、緑
- サ イ ズ:
- 軸 径 12.0
- 全 長 145.6mm
- 重 さ:13.3g
- 軸 色:7種類
- 価 格:385円(税込)
また、選べる軸色のラインナップは👇です。
- 黒
- 青
- パステルグリーン
- パステルピンク
- パステルオレンジ
- 白
- 透明
「パステル」の名のとおり、全体的に淡い色合いが印象的なラインナップとなっています。
「クリップ-オン スリム」をレビュー(外観)
デザイン
今回お話しするのは、「クリップ-オン スリム 4C」の「B4A5-BL/軸色・青」です。
1年ぐらい前、文房具店で手帳などに使うための4色ボールペンを探していたとき、安価な割に美しいデザイン、特に海を思わせるような澄んだ青色に惹かれて購入しました。
ノック部分の色とインク色が対応しているため、分かりやすいですね。
なお、黒インクの芯はクリップを下げると出ます。ペン軸に表示されているので迷いません。
このクリップですが、「Clip-on Slim」の文字と、水色のような色が入っています。
ペン軸のマリンブルーに対して、こちらはスカイブルーというような感じでしょうか。
なお、クリップの色は、それぞれのペン軸の色に対応しており、たとえばパステルピンクはピンク系、パステルオレンジはオレンジ系の色になっています。
グリップ部分はラバーグリップで、青ですが、こちらも少し色味が異なります。これも、各ペン軸の色と同系色です。
ペン先は透明になっています。透明なのは特に問題ないのですが、個人的には、芯の先が透けて見えるのが少し気になりました。
ただ、グリップの先が波打つ曲線のようになっているのは気に入っており、これはペン先が透明だからこそ引き立つポイントです。
デザインについてまとめると、「クリップ-オン スリム 4C」の一番の特徴は、やはり美しい色合いにあると思います。ペン軸、グリップ、クリップ、3種類の同系色の濃淡が調和して織りなす1本のペン。
ペン軸が樹脂素材の安価な価格帯の多色ペンとして、デザイン性はとても高く、まさにそこに惹かれて購入しました。
サイズ
「クリップ-オン スリム 4C」のペンの全長は145.6mm、軸径は12mmです。
一見すると、長さは標準的な感じです。幅については、特に「スリム」という印象は受けなかったのですが。
私が他に持っている多色ボールペンや多機能ペンと比べると👇です。
こうして見ると、長さも幅も標準的でしょうか。
上の写真の一番下に写っているステッドラー「アバンギャルド」は細めのペン軸が特徴ですし、多色ボールペンの幅は12mm~ぐらいが一般的です。
さらに、同じシリーズの「クリップ-オンG 4C」の軸径が14mmであることも考えると、軸径12mmの「クリップ-オン スリム」は多色ボールペンとしては細めだと言えそうです。
なお、「クリップ-オン スリム」の「2C」と「3C」は、10.8mmで、こちらはさらにスリムなペンとなっています。
「クリップ-オン スリム」をレビュー(性能)
書き心地など
次に、「クリップ-オン スリム」の書き心地(書き味)、速乾性などについてお話しします。
まず、書き心地はなめらかで、紙にひっかかるような感覚は全くなく、紙の上を流れるように書くことができます。
実際に書いてみたのが👇です。
よく見ると、書き出しなどにほんの少しかすれが見られますが、書いた字を上から眺めている分にはほとんど気にならない程度です。
なお、速乾性はとても高く、書いた直後の字に触れても、字が滲んだり、指にインクが付いたりすることはありませんでした。
まとめると、「クリップ-オン スリム」の書き心地はなめらかで、ほんの少しかすれが出ますが、速乾性はとても高いため、手帳やノートなどに書きやすいボールペンです。私も手帳の記入などに日々活用しています。
持ちやすさ
次に、ペンの持ちやすさ(握りやすさ)についてお話しします。
上でも少しお話ししましたが、「クリップ-オン スリム」はラバーグリップです。
持ってみると、摩擦力はそこまで高くない感覚で、反対の手で軽くペンを引っ張るとすぐに滑ります。ただ、ペンを下に向けて指の力を弱めても滑りませんので、普通に使っていて指が滑ることはあまりないと思います。
サイズについては、ペンの全長は145.6mm、軸径は12mmです。
先にお話ししましたとおり、ペンの長さは標準で、太さは4色ボールペンとしては細めなのですが、特に「スリム」さはなく、持ってみた感覚としてはやや太めでした。
一方、重さは13.3gで、持ってみると結構軽いので、持ちやすく、長時間の使用にも適していると思います。
なお、同製品の3色ボールペン「クリップ-オン スリム 3C」は、軸径が10.8g、重さが10.8gとより細く、軽くなりますので、4色も必要なく、細めのペンのほうが好きな方にはこちらのほうがおすすめです。
ノックについて
レビューの最後に、ノックについてお話しします。
まず、ノック音については、下げるとき(芯を出すとき)はほとんど音がしません。クリップもその他のノック部分も同じです。
戻すときは、少しカチッというような音がしますが、ノック部分を押さえながら戻すと音はほぼ抑えられますので、音が気になるような場面でも問題なく使用できます。
また、とても軽い力でノックできるため、ノック時の指への負荷はほとんどありません。
唯一気になったのは、クリップを下げたとき、たまに止まらずに戻ってくることです。やや引っかかりが悪いのでしょうか。
それ以外は、先にお話ししましたとおり、ノック部分の色とインク色が対応していて分かりやすいことも含めて、ノックについてはとても良いと感じました。
「クリップ-オン スリム」のレビューのまとめ
以上、「クリップ-オン スリム 4C」のデザインや書き心地などについて、私が約1年使ってみて感じたことをお話ししました。
今回の話のポイントをまとめると、👇です。
- 仕様(4C)
- イ ン ク:油性染料
- ボール径:0.7mm
- インク色:黒、赤、青、緑
- サ イ ズ:
- 軸 径 12.0
- 全 長 145.6mm
- 重 さ:13.3g
- 軸 色:7種類
- 価 格:385円(税込)
- 外 観
- 美しく淡い色合いが特徴
- 見た目スリム感はあまりない
- 書き心地など
- なめらかだが、ややかすれる
- 速乾性は高い
- 持ちやすさ
- 摩擦力は高くないが滑らない
- 軽めで長時間の使用にも◎
- ノック
- 音は小さく、ノックは軽い
- たまにクリップが戻ってくる
「クリップ-オン スリム」は、濃淡のある美しい色合いが特徴の多色ボールペンで、見た目にはあまりスリム感はありませんが、4色ボールペンとしては細めです。
書き心地はなめらかで、ややかすれますが、速乾性は高い。
ラバーグリップで滑りにくく、また、軽いため長時間の使用にも適しています。
ノック音も小さめで場所を選ばず使うことができ、たまにクリップが引っかからずに戻ってくるなど少し気になる点もありますが、300円台の4色ボールペンとしてはかなりコスパが高いと感じました。
「クリップ-オン スリム 4C」は文房具店などで取り扱われています。また、Amazonや楽天などのオンラインストアでも販売されており、価格は定価385円(税込)ですが、軸色などによって、定価よりも安く購入できるかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。