PILOT(パイロット)のボールペン、「Acroball」(アクロボール)と、三菱鉛筆のボールペン、JETSTREAM(ジェットストリーム)。
アクロボールはアクロインキを、ジェットストリームはジェットストリームインクを搭載した、ともに、油性ボールペンながらなめらかな書き心地などで人気のボールペンですが、実際に比べてみると違いはどうでしょうか。
そこで今回は、パイロットの「アクロボール」と、三菱鉛筆の「ジェットストリーム」の仕様や書き心地、持ちやすさなどを比較してみたいと思います。
書き心地の良い油性ボールペンを求めている方の参考になれば幸いです。
アクロボールとジェットストリームの比較(仕様)
パイロットの「アクロボール」と三菱鉛筆の「ジェットストリーム」は、ともになめらかな書き心地と速乾性を両立したボールペンです。
初めに、仕様について確認したいと思います。
まず、アクロボールとジェットストリームの仕様の中で共通している項目は👇です。
- 種 類:油性ボールペン
- 方 式:ノック式
- インク色:黒・赤・青
- 価 格:165円(税込)
次に、仕様の中で異なっている項目について一覧にまとめたのが👇です。
パイロット アクロボール | 三菱鉛筆 ジェットストリーム | |
---|---|---|
サイズ (mm) | 全長 143.0 | 全長 139.6 |
重 量 (g) | 9.1 | 9.3 |
ボール径 (mm) | 0.5、0.7 (0.3、1.0) | 0.38、0.5 0.7、1.0 |
なお、ボール径については、今回お話しするアクロボール(スタンダード)は0.5mmと0.7mmのみですが、同価格のシリーズ「アクロボール150」などで、0.3mm、1.0mmが選べますので、かっこ書きで表示しています。
アクロボールとジェットストリームの比較(外観)
次に、アクロボールとジェットストリームの外観についてみていきます。
アクロボール、ジェットストリームともにペン軸は多彩なラインナップとなっていますが、写真は両方黒(ブラック)で、ともに黒一色の統一的なデザインとなっています。
アクロボールは、ペン軸もグリップ部分も無地に近い本当にシンプルなデザインです。シンプルイズベストですね。
一方、ジェットストリームは、中央部分が透けて見える、グリップ部分に線状の模様が施されているなど、細かなこだわりが感じられます。
いずれも安価な割に安っぽさを感じさせないデザインですが、外観については、最終的に好みの問題になりそうです。
アクロボールとジェットストリームの比較(性能)
ここからは、アクロボールとジェットストリームの書き心地や持ちやすさなどについて比較していきたいと思います。
なお、色とボール径を合わせるため、両方黒の0.7mmで比較してみました。
書き心地
まず、書き心地についてお話しします。
結論からお話しすると、アクロボールもジェットストリームも、とても書きやすいボールペンです。
両方油性ボールペンですが、紙にひっかかるようなガリガリとした筆感もほとんどありません。
実際に書いてみたのが👇です。
同じような書き味ですが、アクロボールのほうは、ややかすれますね。書き出しなどに多い印象です。
一方、ジェットストリームにはかすれはあまり見られません。
なお、両方速乾性はとても高く一瞬で乾きます。書いた字に、直後に追いかけるように触れても、字が滲んだり、指にインクが付いたりすることは全くありません。
持ちやすさ
次に、持ちやすさについてお話しします。
アクロボールもジェットストリームも、グリップ部分はラバーになっていますので、フィット感は高いです。
ペンを下に向けて指の力を抜いたりしても全く滑りませんので、安定して持つことができます。アクロボールもジェットストリームも、ほぼ同じぐらいの感覚でした。
サイズや重量について比較すると、👇です。
パイロット アクロボール | 三菱鉛筆 ジェットストリーム | |
---|---|---|
サイズ (mm) | 全 長 143.0 最大径φ11.3 | 全 長 139.6 最大径φ11.3 |
重 量 (g) | 9.1 | 9.3 |
アクロボールもジェットストリームも、ペンの長さ、太さともほぼ標準的なサイズです。ジェットストリームのほうがわずかに短く、14cmを切っていますが、持ってみて特に短いという感覚はありません。最大径は同じですね。
ジェットストリームのほうがわずかに重いですが、実際に持ってみると、違いはほとんど分かりませんでした。長時間使用していると差が出るのかもしれませんが。
ノックについて
アクロボール、ジェットストリームはともにノック式ボールペンですので、最後にノックについても比較したいと思います。
まず、ノック音についてですが、ノックすると、両方、カチッという音がします。そこまで大きな音ではありませんが、はっきりと聞こえる感じです。
ただ、ジェットストリームは、アクロボールと比べると少し音が低めで、小さめです。
また、アクロボールもジェットストリームもノック部分が細長いため、ともにノック時には指に少し負荷がかかります。
ただ、どちらもノック感が柔らかめのため、連続でノックしたりしなければ指が痛くなるようなことはないと思います。
アクロボールとジェットストリームの比較のまとめ
以上、パイロットの「アクロボール」と、三菱鉛筆の「ジェットストリーム」の仕様や書き心地、持ちやすさなどを比較した結果についてお話ししました。
今回の記事の内容をまとめると、👇です。
パイロット アクロボール | 三菱鉛筆 ジェットストリーム | |
---|---|---|
サイズ (mm) | 全 長 143.0 最大径φ11.3 | 全 長 139.6 最大径φ11.3 |
重 量 (g) | 9.1 | 9.3 |
ボール径 (mm) | 0.5、0.7 (0.3、1.0) | 0.38、0.5 0.7、1.0 |
価 格 (税 込) | 165円 | 165円 |
外 観 (5段階) | 3 | 3 |
書き心地 (5段階) | 4 | 5 |
速乾性 (5段階) | 5 | 5 |
持ちやすさ (5段階) | 4 | 4 |
ノック (5段階) | 4 | 5 |
アクロボールとジェットストリームは、ともになめらかな書き心地で人気の油性ボールペンです。
実際に書いてみて、両方とても書きやすかったのですが、アクロボールのほうは少しかすれが見られた一方、ジェットストリームは特に気になるところはありませんでした。なお、速乾性は、両方とても高いです。
持ちやすさに関しては、ともにラバーグリップで滑らずフィット感が高いと感じました。また、両方とても軽いので、長時間の使用にも適していますが、アクロボールのほうが、より軽いです。
その他については、少し細かな点ではジェットストリームのほうが少しノック音が小さめだと感じた程度で、大きな違いはありませんでしたので、最終的には、デザインなどを含めた好みで選んでいただければと思います。
なお、それぞれのレビュー記事については👇です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。