パイロットのアクロ300、アクロ500、アクロ1000の違いを徹底解説

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PILOT(パイロット)のボールペン、アクロインキシリーズ

価格帯も特徴もさまざまですが、実際、どのような違いがあるのでしょうか。

そこで今回は、その中から、「Acro(アクロ)300」「Acro(アクロ)500」「Acro(アクロ)1000」を比較してみたいと思います。

私が実際に使用しているものを比較した上で感じたことをまとめたレビュー記事ですので、アクロインキシリーズの中でどのボールペンを購入するかの参考になれば幸いです。

目次

アクロ300、500、1000の概要、仕様等

概要

アクロインキシリーズは、パイロットが販売しているボールペンのシリーズで、その名の通り、アクロインキが使用されている点が特徴です。

アクロインキは、粘度を一般的な油性ボールペンの1/5にしたもので、水性に近いさらさらなインキにすることで、なめらかな書き心地が実現されています。

同シリーズのラインナップは多彩で、価格帯も、定価1万円を超える「カスタム」シリーズから、定価165円の「アクロボール」まで幅広いのですが、今回はその中で、

  • アクロ300
  • アクロ500
  • アクロ1000

の3つを比較していきます。

仕様

まず、アクロ300、アクロ500、アクロ1000の仕様を比較します。

初めに、仕様の中で共通している項目は👇です。

共通の仕様
  • 種  類:油性ボールペン
  • イ ン キ:アクロインキ
  • インキ色:黒
  • 方  式:ノック式

次に、仕様の中で異なっている項目について一覧にまとめたのが👇です。

スクロールできます

アクロ300

アクロ500

アクロ1000
発 売
(年 月)
2018年2月2021年2月2018年2月
サイズ
(mm)
全長143
最大径φ10.1
全長128
最大径φ9.6
全長143
最大径φ9.8
重 量
(g)
10.810.617.5
ボール径0.3、0.5、0.70.3、0.50.3、0.5、0.7
軸さや樹脂樹脂・塗装黄銅・塗装
価 格
(税 込)
440円660円1,210円
(重量は執筆者が計測、その他の項目については公式HPから抜粋)

アクロ500は、アクロ300とアクロ1000が発売された約3年後に登場しています。

なお、もともとは「アクロ」の後の数字が税抜価格に対応していたのですが、その後、令和6年10月に価格が改訂され、各100円ずつ値段が上がりましたので、少し分かりにくくなりました。

選べる軸色(ペン本体の色)の種類は👇で、ペンの種類やボール径などによって異なりますが、「ブラック」などの通常の色のほか、「ミスティ〇〇」や「シルキー〇〇」、「パール〇〇」など、それぞれ多彩な色の中から選べます。

選べる軸色
  • アクロ300(ミスティ、クリアなど)
    • 0.3mm:6色
    • 0.5mm:6色
    • 0.7mm:4色
  • アクロ500(シルキーなど)
    • 0.3mm:4色
    • 0.5mm:4色
  • アクロ1000(パール、メタリックなど)
    • 0.3mm:6色
    • 0.5mm:6色
    • 0.7mm:4色

アクロ300、500、1000の違い(外観)

まず、アクロ300、アクロ500、アクロ1000の外観(形状)から比較したいと思います。

まず、アクロ300(軸色:クリアレッド)の外観は👇です。

次に、アクロ500(軸色:ネイビー)の外観は👇です。

次に、アクロ1000(軸色:ネイビー)の外観は👇です。

全て、細めでスタイリッシュな外観ですね。

アクロ300は、透き通るような外観が特徴で、300円とは思えない美しさがあります。

アクロ500は、短めのペン長が特徴で、アクロ300と同じ樹脂ですが、見た目のなめらかな質感はアクロ1000寄りです。

そして、アクロ1000の軸さやに使用されている黄銅は真鍮とも呼ばれ、トランペットなどの金管楽器や装飾品などに使用されている、美しい色調が特徴の金属です。

表面に光沢があり、デザインも美しく、やはりこの3本の中では最も高級感があります。また、私が購入したのはアクロ500と同じネイビーですが、アクロ1000は深みのある色が美しく輝きます。

アクロ300、500、1000の違い(性能)

書き心地

次に、アクロ300、アクロ500、アクロ1000の書き心地を比較します。

なお、今回は3本ともボール径が0.5mm(極細)のものを使用して検証しました。

結論からお話しすると、全てなめらかに書ける油性ボールペンです。

アクロインキの効果ですね。

書き出しなど、多少かすれるようなときがありますが、遠目に見るとそこまで気にならないレベルです。

また、速乾性も高く、書いた直後に字に触れても、インクがのびたり、指がインクで汚れたりすることはありません。

実際に書いてみたのが👇です。

それぞれのペンで書きましたが、同じペンで書いたように見えますね。

アクロ300とアクロ500とアクロ1000の書き心地については、正直、違いは全く感じられませんでした。

公式HPを見ても、記載されている内容はほぼ同じですので、書き心地は価格に比例せず、一定のようです。

持ちやすさ

次に、アクロ300、アクロ500、アクロ1000の持ちやすさを比較します。

まず、アクロ300については、表面はなめらかな質感ですが、少し指に摩擦がかかるような感覚があり、持って力を緩めても指が滑ったりすることはありませんので、安定して持つことができます。

一方、アクロ500とアクロ1000は、塗装などにより、さらになめらかな質感が実現されていることもあり、ペンを下に向けて少し指の力を抜くと、指の間をすり抜けて落ちそうになるような感覚があります。

滑りやすいわけではありませんので、普通に握っている分には問題ありませんが、何かの拍子に指が滑ったりしないように注意が必要です。

ですので、アクロ300は、アクロ500やアクロ1000よりも滑りにくいです。

次に、サイズや重量について比較すると、👇です。

スクロールできます
アクロ300アクロ500アクロ1000
サイズ
(mm)
全長143
最大径φ10.1
全長128
最大径φ9.6
全長143
最大径φ9.8
重 量
(g)
10.810.617.5
(サイズは公式HPから、重量は執筆者が計測)

特徴的な部分を太字にしています。

長さについては、アクロ300とアクロ1000は同じで、かつ、標準的ですが、アクロ500はそれよりも一回り短いです。

アクロ500は、他の一般的なボールペンと比べても明らかに短いため、初めて持ったときは少し違和感がありますが、特に書きにくいわけではなく、逆に、短い分ペンを動かすのが楽です。

ですので、短いボールペンが好きな方にはアクロ500、一般的な長さのボールペンが好きな方にはアクロ300かアクロ1000がおすすめです。

次に、幅についてですが、多少の幅はあるものの、アクロ300、500、1000は全て細身のボールペンです。

他の一般的なボールペンと比べてみると(👇)細さがよく分かります。

アクロ500とアクロ1000は、アクロ300よりもさらに細いです。

ですので、3つとも細身ですが、全く違和感なく持てますので、特に細めのボールペンが好きな方にはおすすめです。

次に重量についてですが、アクロ300とアクロ500はほぼ標準的な重さです。

一方、アクロ1000の重量は約17.5gで、一般的なボールペンと比べると少し重く、持ってみるとペンの重さが指にかかる感覚があります。ただ、そこまで重いというわけではありませんが。

そして、アクロ1000の特長の一つが、低重心設計だということです。

ちょうどペンのつなぎ目当たりを中心として左右のバランスが取れますので、結構重心が低めです。

低重心については、初めは効果があまり実感できなかったのですが、使っていくうちに、ペンを起こすような動作がしやすいなど、低重心のボールペンの使い心地の良さが感じられるようになりました。

ですので、低重心なボールペンが好きな方にはアクロ1000がおすすめです。

ノックについて

アクロ300、アクロ500、アクロ1000は全てノック式ボールペンですので、次にノックについてお話ししたいと思います。

私が実際に使ってみて感じた、ノック音とノック時の負荷についてまとめると、👇です。

スクロールできます
アクロ300アクロ500アクロ1000
ノック音大きめ小さめ普通
ノック時の負荷やや高めやや高めやや低め

ノック音については、アクロ300とアクロ1000は高めの音がしますが、アクロ1000のほうが音は小さめです。

そして、アクロ500は音が低めなこともあり、最もノック音が小さく感じました。

ノック時の負荷については、どれも問題なく、また、ほとんど差は感じられませんが、ノック部分の先端が細いため、アクロ300とアクロ500はやや指に負荷がかかります。

一方、アクロ1000はノック時の負荷が他の2本よりも小さめのため、指への負荷は最も小さいと感じました。

アクロ300、500、1000はどこで買えるか

アクロ300、アクロ500、アクロ1000は、以下のような場所で購入できます。

  • Amazon、楽天などのオンラインストア
  • 文房具店や大型書店などの実店舗

文房具店などの実店舗では、実際に手に取って外観を確認したり、場合によって書き心地を体感できたりするメリットがあり、オンラインストアでは、家から注文できたり、安く購入できたりするメリットがあります。

それぞれのメリットがありますが、私はアクロ1000をAmazonで購入し、店頭で購入する場合と比べて2つのメリットがあると感じました。

  • 安く購入できる
  • ケースが付いている

メリットの1点目は、価格です。アクロ1000の定価は1,100円(税込)ですが、当時、Amazonでは900円(税込)で販売されており、かつ、送料も無料でしたので、店頭よりも安く購入できました。

メリットの2点目は、ケースが付いていることです。ボールペンの高級感が高まりますし、使わないときは同梱の使用説明書と一緒に保管しておけるので便利です。

ただ、ケースが付いているかどうかはサイトや品目によるかもしれませんので、詳しくはご確認いただければと思います。

アクロ300、500、1000の違いのまとめ

以上、PILOT(パイロット)のボールペン、アクロインキシリーズの中から、「Acro(アクロ)300」「Acro(アクロ)500」「Acro(アクロ)1000」を比較してみました。

今回お話しした、アクロ300、アクロ500、アクロ1000の内容や違いをまとめると👇です。

スクロールできます

アクロ300

アクロ500

アクロ1000
発売時期
(年 月)
2018年2月2021年2月2018年2月
全 長
最大径
143mm
φ10.1mm
128mm
φ9.6mm
143mm
φ9.8mm
重 量
(実 測)
10.8g10.6g17.5g
ボール径
(mm)
0.3、0.5、0.70.3、0.50.3、0.5、0.7
軸さや樹 脂樹脂・塗装黄銅・塗装
書き心地良 い良 い良 い
滑りやすさ滑りにくい普通普通
低重心無 し無 し有 り
ノック音大きめ小さめ普 通
ノック時の負荷やや高めやや高めやや低め
価 格
(税 込)
440円660円1,210円

アクロ300、アクロ500、アクロ1000は、全て細身のボールペンです。長さは、アクロ500は短めで、その他は全て標準です。

そして、重量は、アクロ1000は重めで、その他はほぼ標準的な重さです。

外観については、どれも美しくスタイリッシュなボールペンですが、価格に応じて高級感は上がっていきます。

一方、書き心地については、全てなめらかな書き心地で、速乾性も高く、価格による違いは感じられませんでした。

持ちやすさについては、アクロ500、アクロ1000は塗装されている分、より表面が滑らかに仕上げられているため、アクロ300のほうが滑りにくいです。

ただし、アクロ500、アクロ1000も特段滑りやすいというわけではなく、また、アクロ1000は低重心のため、慣れてくると最も書きやすいと思います。

ノック音については、アクロ500が低温で最も響きにくいです。また、ノック時の負荷については、アクロ1000が最も指に負担がかかりにくいと感じました。

総合的に見ると、どれもコスパが高いボールペンですが、短さや重さ、外観の美しさなど、それぞれの特徴がありますので、最終的には予算や外観の好みなどから選んでいただければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

なお、それぞれのレビュー記事は👇です。

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